このページでは腰痛コルセット(サポーター)の正しい付け方について解説していきます。
コルセットは本体のベルトを腰部周辺に巻き付けるという非常にシンプルな構造ではありますがシンプル故にコルセット毎に正しい位置で適切に装着する必要があります。
装着している位置が間違っていると
等々、デメリットが発生しますので是非正しい付け方を習得してください。
実例を踏まえて紹介していきます。
腰痛コルセット(サポーター)を付ける正しい位置
コルセットやサポーターは各メーカーによって多少の違いはありますが基本的には写真のように体の中心(へそ)でベルト本体の面ファスナーを留めます。
前面の縦幅が一般的な長さ(~12cm前後)であればへそ下、約3~5cmにベルト本体の上端が来るように合わせます。
ベルトの立幅が長いコルセットの場合はへそ上でベルトの上端を合わせるケースもあります。
ベルトが上過ぎても下過ぎてもコルセットの効果が薄れますので中心線は自分のへそを目安にしっかり腰部が覆われるように取り付けます。
骨盤ベルトの場合
骨盤ベルトの場合もコルセット同様に中心線は自分のへそを目安に面ファスナーを合わせます。
取り付け位置についてはコルセット(サポーター)に比べるとベルト本体の縦幅が短いので、へそ下ではなく両端の「腰骨から約〇cm下」という感じで骨盤周囲を覆うように装着します。
腰痛コルセットを正しく付ける手順(順番)
続いてコルセットを正しく付ける順番を解説していきます。
腰部にコルセット(サポーター)を当てる
まずベルト本体のファスナー、補助ベルトのマジックテープなどを全て外した状態で背骨の中心とベルト本体の中心を合わせます。
本体で腰部を覆い、体の正面で面ファスナーをとめる
ある程度、伸縮させながらベルトを前面に回して体の中心(へそ)でファスナーを合わせます。
この時ほとんどの腰痛コルセットはベルト本体を水平に合わせますが商品によってはV字であわせる物もありますので説明書などを参考にします。
へその位置と本体の位置関係を確認
へそ下約〇cmと言った感じで目安となる取り付け位置が説明書に記載されていますが、ほとんど3cm~5cmの間が目安となります。
コルセットの場合、腰椎全般を覆うので両端の腰骨もベルト本体に覆われます。
※骨盤ベルトの場合は腰骨下でベルトを合わせるケースがあります。
補助ベルトを引っ張り体の正面でとめる
補助ベルトは左右同時に引っ張り、自分が希望する締め付け具合を調整しながら正面でとめます。
ぎっくり腰の時のコルセットの正しい付け方
コルセットを付ける時は慢性的な腰痛というよりも急性的に発生した腰痛。特にぎっくり腰など出来れば動きたくないけど生活をする上で体を動かす必要があるケースが多いかと思います。
そこでぎっくり腰等(急性腰痛)でのコルセットの正しい付け方を解説します。
ぎっくり腰時の筋肉の状態
そもそもぎっくり腰(急性腰痛)が発生している時は
- 椎間板や関節の軽いズレと炎症
- 筋膜の傷や炎症
- 筋肉の硬直
等々により痛みを感じている可能性が高いといわれています。
ぎっくり腰の時のコルセットの位置
そこでぎっくり腰の状態でコルセットを付ける場合は腰部の動きを制限する事を目的とするよりも骨盤のゆがみを直し姿勢バランスを整える事で筋肉の硬直を和らげる事が効果的とされています。
そこで写真のように本来のコルセットの正しい位置である腰部全般を覆うのではなく腰骨よりも本体ベルトが下にくるように腰よりもお尻を覆うようなイメージがぎっくり腰の時のコルセットの効果的な位置と言えます。
勿論、痛みの程度もそれぞれなので従来的な位置が好ましいケースもあるかと思いますがぎっくり腰でコルセットを付けてもいまいち効果を感じれない場合は下げて装着する事も試してみても良いかと思います。
ぎっくり腰の時におすすめな骨盤ベルト
コルセットを下げて装着する事で効果がある方はコルセットより骨盤ベルトの方がおすすめです。
コルセットを腰より下げて付けるのはコルセットを無理やり骨盤ベルト化しているようなものなのでより強力に骨盤周囲を締め付けたい場合は骨盤ベルトもお試しください。
このページのまとめ
腰痛コルセットはシンプルな構造ですが正しく取り付けないと十分な効果を得られません。
またコルセットを付ける目的はあくまで腰痛時の補助的な役割となり常用的にコルセットを使用し続けるのは推奨されていません。
当サイトではコルセット、サポーターの紹介をしつつも、そもそも腰痛を自分で管理できるエクササイズ、姿勢矯正などを紹介していますので是非参考にしてみてください。