腰痛の原因で最も多いのは腰に負担のかかる悪い姿勢を続けることです。
現代社会では日常的に
といったよくありがちな姿勢や動作から腰痛が引き起こされています。
これらの腰痛を防止するにはできる限り腰椎前弯を維持し正しい姿勢をキープする必要があります。
そこでこのページではなるべく腰に悪い姿勢を続けない為にそもそもどんな姿勢が腰に悪いのかを実例を踏まえて紹介していきます。
人間に必要な腰椎前弯と腰椎椎間板
人間の脊椎はS字カーブを描き腰椎では前にカーブする腰椎前弯により縦方向にかかる重みを緩和させています。
腰椎前弯を壊す悪い姿勢
ただしこのS字カーブからの腰椎前弯は悪い姿勢をすれば簡単に崩れてしまい、それまで適度に分散されていた体の重みが腰椎と骨盤のつなぎ目に集中すればたちまち大きな負担となります。
長時間のデスクワーク
例えば長時間のデスクワークでは徐々に筋力が緩み前かがみとなれば腰椎前弯は失われ、腰椎への負担が増加します。
座面に浅く座る
また疲れている時などやりがちな座面に浅く座る姿勢も腰椎前弯を無くし腰を悪くします。
前かがみでの荷物の上げ下ろし
荷物などを持ち上げると腰が痛くなるのも前かがみで腰椎前弯が失われ椎間板への負担も加わっている事が考えられます。
その他、スマ―トフォンなども目の位置まで水平に上げて見る事は少なくほとんどのケースでは結果的に前かがみ姿勢を行っている事が多いです。
腰痛を予防するには脊椎のS字カーブを意識し適度な腰椎前弯を維持するよう心掛ける必要があります。
縦方向の衝撃を吸収する腰椎椎間板
更に脊椎にはS字カーブ以外にも縦方向の衝撃を吸収する椎間板があります。
椎間板は椎骨と椎骨の間に挟まって椎骨同士をつなぎ合わせると同時に弾力性がありそこにかかる力を吸収する役割を果たしています。
姿勢と腰椎椎間板にかかる圧力の関係
この椎間板は立っていても寝ていても常に圧力がかかっており、どのような姿勢のときに腰椎椎間板への圧力がかかるかをスウェーデンの整形外科医ナッケムソンが調査をしています。
悪い姿勢で椅子に座る事
立ち姿勢(100)を基準とした場合、普通に椅子に座るだけでも椎間板への内圧は140に上がります。
先述しているように長時間デスクワークなどを悪い姿勢で続けることは日常的に最も腰に負担のかかる姿勢と言えます。
このページのまとめ
日常で腰に全く負担の無い状態を続けることは不可能ですが、腰に悪い姿勢を理解しなるべくその姿勢を続けないようにする事は可能かと思います。
また悪い姿勢や動作によって失った腰椎前弯を回復させるエクササイズや正しい座り方の姿勢矯正についても当サイト内で具体的に解説していますので是非参考にしてみてください。